
DIYでヘッドボード作ってみよう!
ベッドのヘッドボードと云うと、ベッドに作り付けのモノしかないと思っていませんか?
いいえそんなことはありません。
皆様が出張や旅行で泊まったホテルのベッドルームをよく見てください。
実はホテルではほとんどが作り付けのヘッドボードなんです。
そしてベッド本体はヘッドレスなんですね。
その理由は、そのほうが、お部屋のお掃除やベッドメイクがしやすいから。
そうしたことにより、ベッドの頭部の脚にはキャスターが付いていて、裾側を持ち上げてベッドを引き出すことができるんです。
掃除がすんだら、ベッドをまたヘッドボードに押し付けてセットアップします。
ところで以前から、DIY好きなニュヨーカーたちの間で、ヘッドボードを作ることがトレンドになっているのですね。
そのためには今使っているベッドが、ヘッドボードがないほうが向いているわけですが、これからベッドを買う方はヘッドレスを買えばその分お安く買えますし、ヘッドボードをご自身であつらえれば、世界に唯一の自分だけのベッドができ上がります。
DIYが面倒くさいな、っていう方は、アマゾンなどで販売してる別売りのヘッドボーを買うこともできます。
木製のベッドでも、ファブリックでフカフカなヘッドボードを使えば、それはそれで見違えるような演出ができます。
ともあれ、ここでは、そんな安直な方法でなく、DIYで作るという事でお話を進めさせていただきます。
DIYで作る夢のようなヘッドボードは、味気ない寝室をスタイリッシュな領域に変えることができます。
ヘッドボードは、サイズに関係なく、部屋の装飾に大きな影響を与える可能性があります。
広い寝室では、ヘッドボードを使用してウォールスペースを強調し、埋めることができます。
また小さなベッドルームでは、ヘッドボード事態で、視覚的に優れた効果を与えることができます。
ヘッドボードを使用するとき、多くの取り付け方、用い方があります。
ベッドフレームに取り付けることも、壁に直接取り付けることも、据え置き型にすることもできます。
据え置き型はベッドと壁に挟んで使い、取り外しや移動することも容易です。
倒れても問題なければ、ベッドの上に置いて壁に立てかけて使うことだって可能です。
デザインや作り方はアイディア次第、決りはありません。
一番簡単なのは、ラグのようなものを壁にかけて、そこにベッドを引っ付けるもの。これだって立派なヘッドボードになります。
DIYで作られたヘッドボードのいろいろ

DIY・布製のヘッドボード
ファブリックで包んだヘッドボードは、柔らかく暖かみがあります。
寄木細工のヘッドボードです。手が込んでいるためやや手間がかかります。

DIY・組子ヘッドボード
ボードにタイルをはめ込んだヘッドボードです。不要になった昔のタイルがあればぜひ挑戦してください。

DIY・タイルヘッドボード
制作例1. カゴメに組み込んだヘッドボード
このカゴメに組まれた木製のヘッドボードを作るためには、経験豊富な木工職人である必要はありません。
フレームをカットした後、このダイナミックな外観を作成するために、薄い板を互い違いに組んでゆきます。
この安価なDIYの最大の利点は、週末の自由な時間に何時でも作ることができることです。
いまお持ちの家具に合わせて、同じ色の板を使ったり、あるいは仕上がった後、同じ色に塗装を施せば、じつに巧妙なコーデネートされた寝室が完成します。

完成した籠の目に組んだヘッドボード
カゴメヘッドボード120×90cmを作る場合
材料
- 厚さ3mmの板 幅15cm×120cm 5枚
- 厚さ3mmの板 幅15cm×90cm 7枚
- 厚さ10mmの板 幅5cm× 100cm 2枚
- 厚さ10mmの板 幅5cm× 70cm 2枚
- ボンド
- 取付金具ビス(壁に下げる場合)
- 塗料(塗装する場合)
道具
- ノコギリ、
- サンダー、あるいはサンドペーパー
- ドリルなど
1.板を組む

カゴ目ヘッドボードの制作・本体板を籠の目に組む
作りたい大きさにカットした板を互い違いに組みます。
寸法は壁に取り付けられる場合は、ベッドのマットレス下くらいから好みの立ち上げる寸法で作ります。
幅はベッドよりやや大きい方が見栄えがします。
2.ボンドで接着する

カゴ目ヘッドボードの制作・カゴ目に組んでボンドで接着する
板が互い違いに重なったところをボンドで接着する。
接着が完了するまで重しを乗せておきましょう。
3.裏側に枠をつける

カゴ目ヘッドボードの制作・裏に枠を取り付ける
枠をつけるとしっかりします。
枠はボードの真ん中に来るように取り付けます。
取付方法は、裏からL型金具で、重なった板のところで表につき抜けない長さのビスで止めます。
4.仕上げ
仕上げはバリなどがないことを確認します。
バリがあったら丁寧にサンダーをかけます。
また好みで、クリア塗料などを塗ることも良いですが、油性は匂いがするので水性やニス系がいいです。
作例2.ファブリック製のヘッドボード

完成したふっくらヘッドボード
120cm×90cmの布団張りヘッドボードを作る場合
材料
- バックボード用3~5mm厚板 120cm×90cm 1枚
- 3~5mm厚・30cm×30cmの板を12枚
- スポンジ 30cm×30cm12枚
- パンヤ 適量
- 生地 必要量
- ボンド
道具
- ステープルガン
- カッター
- 鋏など
丸のこ盤をお持ちでない場合は、ホームセンタで30cm×30cmの板を12マスカットしてもらいます。
板はたわまない程度の厚さなら何でもいいです。
「バックボード」として機能するには、厚さ3~5mmが必要です。
尚、升目を小さく、あるいは大きくしたければその必要枚数を用意します。
1.生地の裁断

ふっくらヘッドボード制作工程・生地をボードの大きさより一回り大きく裁断する
板より一回り大きく生地裁断します。
2.二方向をステープルガンで止める

ふっくらヘッドボード制作工程・生地をステープルガンで留める
任意の大きさでいいですが、作る升の正方形の板に生地をステープルガンで止めます。
二方向は詰め物を入れた後に止めます。
パターン化された生地を使用していない場合は、ランダムに並べてもいいです。
3.詰め物をする

ふっくらヘッドボード制作工程・パンヤを詰める
ウレタンやパンヤを適正に詰めます。
この時、真ん中がやや高くなるように調節して詰めます。
詰め終わったら形を整えてステープルガンで止めます
4.詰め終わった状態

ふっくらヘッドボード制作工程・パンヤが詰まった状態
これを必要枚数作るわけですが、形をできるだけそろえましょう。
5.裏側にボンドを塗る

ふっくらヘッドボード制作工程・ボンドを塗る
ボンドを塗ってバックボードの板に接着します。
この時、布張りの正方形の間にわずかな隙間が入るので、できるだけきっちり詰めて接着します。
それでも隙間が目立つようなら「バックボード」を生地と同じ色に塗装すると目立ちにくくなります。
6.完成

いろいろな留め金具

ふっくらヘッドボードの完成
これで完成です。
壁に吊り下げる場合は、ホームセンターなどで販売の吊り下げ金具がいろいろあるのでそれを使って取り付けます。
まとめ
ニューヨーカー達のあいだでは、DIYでヘッドボードを作ることが人気です。
わたしたちはなぜか、ヘッドボードなんてベッドに最初からついているものと思いがちですが、実はそんなことはありません。
ヘッドボードは壁を汚さない、枕を落とさない、風よけ、ホコリ除けなど、寝ているわたしたちの頭部を保護しています。
それと同時に、ヘッドボードはベッドの顔と云うべきものです。それはインテリアにものすごく影響します。
ヘッドボードに機能を持たせれば、ちょっとした飾り棚もできます。
ヘッドレスのベッドをお持ちの方は是非一度挑戦してみてはいかがでしょうか。
-neruco-