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すのこベッドとスラットベッドは、しばしば「すのこベッド」の範疇として扱われています。
それは両仕様の特徴や機能がとても似ているからです。
そこでここでは、厳密に、双方の違いについて簡単に検証してみたいと思います。
すのこベッドとは?
すのこベッドの「すのこ」とは、ベッドの床板がすのこを使用したものを指します。
すのこは、太い木の角材に薄い木の板を、間隔を開けて直角に打ち付けたものです。
すのこは、昔は良くお風呂場の床へ水切り目的で置いて使っていました。今では押入れの収納物の「カビ防止」のために使用しています。
また営業倉庫への保管のパレットも、箱型になっているところを除けば構造的にはすのこ仕様です。通気性がよく長期保管には欠かせないものです。
このようにベッドの床板を「すのこ仕様」にしたものを「すのこベッド」と呼んでいます。
この「すのこ」の上にコイルマットレスや、お布団を敷いて使います。
なぜすのこ状にするかと言うと、湿気の問題があるからです。
日本の気候は、高温多湿の夏が巡るため、ベッドも通気性が悪いとカビの問題が発生します。
まして人は、一晩にコップ一杯もの汗をかくため通気性はかなり大切な部分です。
よく押し入れにすのこを用いるのも、通気性を確保してカビの発生を防ぐためです。
スラットベッドの仕様は2タイプある
スラットとは?
スラットとは、定義によると、通常、互いに重なり合うか収まる、木材、プラスチック、または金属の薄くて狭い板です。
スラットは、フェンス、ベネチアンブラインド、そしてここでお話しするベッドなどにも使われています。
すのこベッドのように、ベッドの底板にスラットを用いたものを、スラットベッドと言います。
多くの場合、こちらも「すのこ」のような特徴が強いため、すのこベッドと呼ぶところが多いです。
しかしスラットベッドの方は、固定的な使い方の「ソリッドスラット」と、スラットを湾曲させバネ効果を持たせた「スプリングスラット(ウッドスプリング)」に分類されます。
ソリッドスラットについて
ソリッドスラットの使い方は単純です。組みあがったベッドフレームの所定の位置にパタパタと板を置いていけば、すのこベッドと同じように使えます。
当然隙間が空くので、置いてしまえばほぼ「すのこ」のように見えます。機能や特徴もすのこと同等です。
しかし、引っ越し等でバラして輸送する場合は、スラットのほうが小さくまとめられるので運びやすいです。
すのこは桟に打ち付けているのである程度しか小さくなりません。ベッドの約半分くらいの大きさになります。
また板の一部が破損した場合、スラットのほうが簡単に交換できます。すのこの場合は一度解体して割れた部分を差し替える必要があります。
そういう意味では、スラットベッドのほうが使い勝手は良いです。
ところがスプリングスラットのほうは少し複雑です。スプリングスラットは一般的には「ウッドスプリング」と呼ばれています。
以下ではスプリングスラット(ウッドスプリング)について説明します。
スプリングスラットについて
ウッドスプリングとは、ブナ材を湾曲させて、バネ機能を持たせた積層スラットで構成されたベッドベースです。
欧米ではスプリングスラットベースと呼ばれ、日本ではウッドスプリングと呼ばれています。
バネ付きのスラットベースは、両側のブラケットにクリップで留められ、湾曲している木製のスラットがバネ効果を出しています。
これらの湾曲したバネ付きスラットは、ベッドベースにアーチを作ります。
これにより、圧力がかかると曲がり、圧力を押し戻そうとする反発力が生まれます。
一口にウッドスプリングベッドと言っても、ピンからキリまで様々なものがあります。
使用されている素材や機能性、耐久性、メンテナンス性にも大きな差があります。
その他グレードによってはスノコベッドと大差のない、否、すのこベッドより不安定な粗悪品まであります。
そのような粗悪品が販売されているのは、日本には本格的なウッドスプリングメーカーの存在が少なく、見よう見まねで作っているからに他なりません。
また働きが良く分からないものや破損を恐れなければならない事から、厚みを厚くしたウッドスプリングをベルトで連結することで破損を防ごうとして、本来のウッドスプリングの働きが大きく損なわれているものもあります。
仕様はメーカーによって異なりますが、一枚のスラットは、5層から7層くらいまでの積層材で構成されています。
スラットの幅や厚みの規格もブランドによって違います。
※ただし日本には本格的なメーカーが存在しないため、ほとんどが輸入品になっています。無印の見よう見まねで作ったものは、殆どウッドスプリングとしての機能はありません。
ウッドスプリングベッドメーカー
- イタリアのドルサル社
- ドイツのセンベラ社
が有名です。
木製ベッドスラットの修理方法
ソリッドスラットの場合
ベッドスラットが破損したら、修理することはお勧めしません。その訳は長く持たないからです。
修理しても、スラットは元の強度には戻りません。これでは、マットレスを適切に支えることができず、再び壊れる可能性が高くなります。
割れた木片がマットレスに穴を開けたり、損傷を引き起こしたら元も子もないです。
ですから修理じゃなくて交換しましょう。スラットは「すのこ」のように組みあがっていないので簡単です。
同じ厚さと大きさの合板を、ホームセンターなどで切ってもらえば簡単に交換できます。
スプリングスラットの場合
こちらは素人では交換できません。販売元や業者に依頼しましょう。
ブランド物はそのブランド独特のスラットですから、他社製品は使えないことがほとんどです。
また素人判断で、ホームセンターなどで売ってる木材の代替えでは機能しません。
まとめ
すのこベッドもスラットベッドも、機能や特徴はほぼ同じです。
ただしウッドスプリングだけは別物です。
スラットベッドの良いところは、破損の場合の差し替えが簡単なところと、小さく纒られることです。
引っ越しが多い方は、すのこ仕様よりスラット仕様のほうが使いやすいです。
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