インナースプリングマットレス再考、ボンネル、ポケット、連続コイルについての検証

インナーコイルスプリングとは

ほとんどの人は、マットレスの中にあるスプリングの反発力の違いにさほどの関心がありません。
わたしたちは、それらのスプリングがどのように設計されているかについて考えることはめったにありません。
しかし、インナースプリングの構造の違いに気が付くと、それぞれのマットレスがどのように違うのかと、突然、スプリングの目的を知りたいと思います。
わたしたちのベッドの中にスプリングが機能していなければ、身体の痛み無しに快適な気分で目覚めることはないかもしれません。
それはちょうどヘタった車のシートのような乗り味であり、ヘタったソファに腰かけるようなものです。

インナースプリングマットレスの簡単な歴史

コイルスプリングは15世紀に発明されましたが、家具や馬車の座面や背もたれにコイルスプリングが使用された後、19世紀半ばから後半までマットレスには使用されませんでした。
1860年頃、最初のスチールコイルスプリングが(椅子の座席で)使用できるように特許を取得しました。
ハインリッヒウェストファールというドイツ人が、最初のインナースプリングマットレスを作成する際にそれを使用したのは、1871年頃に なってからでした。
残念ながら、ウェストファールは彼の発明から利益を得ることはありませんでした。製品化されるまで生き続けることはなかったからです。
高品質のインナースプリングマットレスが広く採用されるまでには、さらに60年かかりました。

ワイヤーゲージが違いを生む

わたしたちがさまざまなサイズのばねを比較すると、より大きな重量を支える必要のあるばねには、一般的に太いワイヤーが使用されています。
たとえば、車のショックアブソーバーのバネは、ボールペンの格納式「クリッカー」内の小さなバネよりもはるかに太くて重く大きいです。

インナースプリングコイルの線材は通常、鋼線を使用して作成されます。
スプリング線材には「SWRH82 B C種」という記述が成されているものがあります。

インナーコイルスプリングの表示

インナーコイルスプリングの表示ラベル

この「SWRH82 B C種」と記述があるものが、マットレスに使用されているリング線材の種類になります。
この文字と数字を解説しますと、最初の英語4文字「SWRH」が硬鋼線(スプリングの線の種類)を表します。

その次の数字は、スプリングの反発力、カーボン(炭素)の含有量を示し、数値が大きいほど、線材が硬く、反発力が強くなります。
この次のBは、スプリングの耐久性でマンガンの含有量でAかBで示しています。

Aが少なく、Bが多いので、Bの方が耐久性が高いということになります。
最後のC種は、スプリングの強度でスプリングの引っ張り強度を示し、A・B・Cの3種類で、Aが弱くCが強いということになります。

この「SWRH82 B C種」がJIS規格の中で一番良いとされている線材です。
もの表示はマットレスのラベルに記載されているので購入時に確認してみましょう。

さまざまなインナースプリングコイルのタイプ

インナースプリングマットレスのカテゴリーには、基本的に3つの異なるタイプのコイルデザインがあります。
それはボンネルコイル、ポケットコイル、連続コイルです。それぞれの特徴は以下の通りです。

ボンネル コイル

ボンネルスプリング

ボンネルスプリング構造

ボンネルスプリングマットレスシステムは、最も伝統的なタイプのインナースプリングマットレスです。
ボンネルコイルは砂時計の形をしており(中央よりも下部と上部の方が幅が広い)、金属のメッシュで相互接続されてばねシステムを形成しています。

20世紀の多くの伝統的なインナースプリングマットレスでは、今日でも一部のエントリーレベルのモデルがボンネルスプリングを使用しています。
ボンネルコイルは、マットレスに入れることができる最も安価で最も効果のないサポートユニットです。
これは、撚り合わせてコイル状に巻いた連続したワイヤーで、結合されたスプリングの大規模なセット(一体型)をなしています。

これにより、一種の「ワンサイズスプリング」が生成され、一体型を形成しています。
したがって、ベッド全体を動かすと、波打ったり揺れたりします。

体圧分散がしにくく、寝た時に腰の部分に負荷がかかりやすいこと。
また、寝返りをうつと横揺れしやすいので振動が伝わりやすく、2人で寝るベッドには不向きかもしれません。

メリットはコイルスプリングが連結して1つの面になっているので、荷重が全体にかかりコイルスプリングがへたりにくく、耐久性に優れているところです。
また、コイルスプリング同士の空間がマットレス全体につながっているので、通気性が良いメリットもあります。
均一なサポートを提供するので布団のようにな寝心地になります。

ポケットコイル

ポケットコイル

ポケットコイル構造

名前が示すように、ポケットコイルマットレスは、それぞれがファブリックの「ポケット」で個別に包まれて構成されています。
このタイプのスプリングサポートシステムは、耐圧分散とサポート性に優れ、理想的な寝姿勢がとれするためポケット個売るを好む方が非常に多いのです。当然ポケットコイルを扱うメーカーも一番多くなっています。

ポケットコイルは、1899年にカナダ生まれのエンジニアであるジェームズマーシャルがを発明しました。
そのため、米国では「マーシャルコイル」とも呼ばれています。

ポケットコイルはスプリングが互いに独立して機能するため、マットレス全体の動きが最小限に抑えられ、風通しの良い感触が得られます。
バネの形状は従来のインナースプリングのように真ん中で狭くなる砂時計型ではなく、上から下まで幅が均一の円筒型です。

ポケットコイルマットレスは、メーカーによっては他のインナースプリングよりも若干高額になる場合があります。
しかし、近年このタイプのマットレスの人気が高まっているため、2つのタイプの価格差は以前ほど大きくはありません。

円筒形のバネは砂時計のバネよりも持ちこたえるだけでなく、ポケットシステムは耐圧を分散するため最高の寝心地が得られます。
ポケットコイルマットレスの各スプリングは独立して動くため、マットレスは体の形に合わせてフィットしサポートします。
その傾向は、背中、首、肩、腰など圧力がかかる部位の圧力を和らげます。

実際、ポケットコイルマットレスのスプリングは、その場所に応じて張力の程度が異なる場合があります。
たとえば、ベッドの足元近くのスプリングは応答性が高い(つまり柔らかい)可能性がありますが、ベッドの中央に向かうスプリングはより硬くしている可能性があります。
この意味で、ポケットコイルマットレスは従来のボンネルコイルよりもカスタマイズが可能です。

同様に、コイルの独立性は、パートナーの動きをそれほど感じないことを意味します-
たとえあったとしても、より静かな状態を維持し互いが快適な睡眠を得ることができます。
また、コイル間を空気がスムーズに流れるため、睡眠中に体が過熱し過ぎることはありません。

ポケットコイルのもう1つの大きなメリットは、フォームとスプリングの組み合わせを使用するハイブリッドマットレスによく使用されることです。
ポケット付きスプリングは、さまざまなフォームの最上層が置かれる支持ベースを形成し、さまざまな高さと重量に対応するための最適なデザインをもたらします。

ポケットコイルの信じられないほどの快適な寝心地

私たちはだれも満ち足りた睡眠を求めます。誰もが、寝ることが大好きです。
そのため、私たちは常に快適な睡眠を求めて寝具やマットレス探しをします。

もちろん、好みのマットレスの硬さに関しては、誰もが異なる好みを持っているでしょう。
ただし、現在のマットレスに満足していない場合は、ポケットコイルマットレスを試してみる価値が充分にあります。

連続 コイル

連続コイル

連続コイル構造

連続コイルはミラデザインとしても知られています。このデザインは、マットレスの長さを走る一本のワイヤーで構成されています。
ワイヤーはバネに巻かれています。その結果、スプリングは互いに支え合い、安定性を提供する傾向があります。

これはまたマットレスをより耐久性のあるものにします。ただし、このデザインではマットレスを体の輪郭に合わせることができないため、快適性が損なわれます。
さらに、スプリングが互いに擦れ合うため、ノイズが発生する可能性があります。このマットレスの価格は低から中程度の範囲であり、バイヤーにかなり人気があります。

このシステムは非常に耐久性があり、体が最も必要とするマットレスの中央3分の1で追加のサポートを提供します。
連続コイルシステムは、腰痛に苦しむ人に最適です。

日本ではフランスベッドが高密度連続コイルとして採用しています。
※シーリーのポスチャーテックコイルも連続コイルです。

高密度連続 コイルマットレスの最大のメリットは、非常に耐久性に優れていることです。
連続コイルは、コイルを高密度に配置した作りになっているため、横揺れが少なく、他のマットレスに比べ耐久性が大幅に上回っています。
フランスベッドは連続コイルを採用する国内唯一のブランドですが、耐久性が優れるためホテルなどでも数多く採用されています。

一般的にマットレスの寿命は10年程と言われます。
しかし、高密度連続スプリングマットレスは他のスプリングに比べて部分的にかかる負荷が少ないため、さらに長期間使うことが可能です。

高密度連続スプリングマットレスは、通気性にも優れています。
高密度連続コイルは、オープンコイルになっているため通気性にも優れます。
オープンコイルの構造は通常のコイルより空洞が多いため、湿気を溜め込みにくくなっています。

高密度連続スプリングマットレスは寝心地が良いことでも人気です。
高密度連続スプリングマットレスは、スプリングの密度が高いため、体が沈み込み過ぎず寝返りがしやすいです。

睡眠中の適正な寝返りには、血流を促す・姿勢の歪みを直す・寝床の温度を調整するといった役割があり、どれも快適な睡眠に欠かせない要素です。
マットレスの寝心地の良さは、長い目で見れば心身の健康とも深く関わってきます。
シーリーの人気マットレス「ポスチャーテックコイルマットレス」も連結コイルを採用しています。

-neruco-

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