ウッドスプリングはすのこ仕様とどう違うの?ウッドスプリングの利点と欠点

ウッドスプリングって何ですか?

ウッドスプリングとは、ブナ材を湾曲させて、バネ機能を持たせた積層スラットで構成されたベッドベースです。
欧米ではスプリングスラットベースと呼ばれています。

バネ付きのスラットベースは、両側のブラケットにクリップで留められ、湾曲している木製のスラットを使用します。
これらの湾曲したバネ付きスラットは、ベッドベースにアーチを作ります。
これにより、圧力がかかると曲がり、圧力を押し戻そうとする力が生まれます。

一口にウッドスプリングベッドと言ってもピンからキリまで様々なものがあります。
使用されている素材や機能性、耐久性、メンテナンス性にも大きな差があります。

その他グレードによってはスノコベッドと大差のない、否、すのこベッドより不安定な粗悪品まであります。

そのような粗悪品が販売されているのは、日本には本格的なウッドスプリングメーカーの存在が少なく、見よう見まねで作っているからに他なりません。
また働きが良く分からないものや破損を恐れなければならない事から、厚みを厚くしたウッドスプリングをベルトで連結することで破損を防ごうとして、本来のウッドスプリングの働きが大きく損なわれているものもあります。

仕様はメーカーによって異なりますが、5層から7層くらいまでの積層材で構成されています。
スラットの幅や厚みの規格もブランドによって違い、以下の通りです。

ブランド 層数 厚さmm 幅mm 柔軟度 破度 耐久性 快適性
XPoint 7 7 35 5 5
Energy 7 7 35 4 4
Forest 7 7 35 4 3
センベラ 6 9 34 2 1
無印商品 5 9 52 2 0

※XPoint/Energy/Forest/はイタリアのドルサル社のブランドです。

ウッドスプリングの良い所は、板のバネ強度を自在に調整できることです。
調整ゴマ(スライダー)を左右に動かすことでバネの強さを調整します。

スラットとスラットの間は隙間が広く空いていて通気性もバツグンです。
ウッドスプリングは板バネとも呼ばれ、ブナの薄板をアーチ状に積層し反りを持たせたものです。

板の弾力性がバネ効果をもたらし、体重保持や寝姿勢を維持する役割を果たします。

このバネの強さは、スラットについている調整ゴマ(スライダー)を左右にスライドさせることで調整できますから、眠る人の体型や体重によってバネの具合を変えることができます。

ですから、体重が増えたり腰に不安を覚えるようになったり、使用者の体調の変化に合わせて、マットレスを替えることなく調整が可能です。

高温多湿の日本の気候風土にかなった形状です

日本は高温多湿の夏が巡る、ムシムシしてとても過ごしにくい気候風土があります。

また、人は一晩にコップ一杯もの汗をかくと言われています。

なのでベッドの床板の多くはすのこ仕様です。

ウッドスプリングは、スラット仕様なので、すのこ以上に通気性に優れます。

二人用はクイーンサイズから

使い勝手のよいウッドスプリングですが、ダブルベッドをお考えの場合には要注意です!

ウッドスプリングの場合、各個人にバネの調整を合わせるため、1人に1つのスラットベースが必要となります。

シングルからダブルサイズまでは一人用として設計されています。ダブルを二人で使うと、各人に合わせられるウッドスプリングの恩恵を得られないということになります。

二人で使うにはクイーンサイズ以上にしましょう。
またシングル+シングルあるいはシングル+セミダブルのツインスタイルがもっと快適に使うことができます。

ウッドスプリングベッドのメリット

ウッドスプリングベッドフレームは、日本にはさほど馴染がないベッドです。

ですから購入前にウッドスプリングベッドを使うメリットを知っておくと失敗することは少ないでしょう。

ウッドスプリングベッドを使うメリットは、以下のとおりです。

  • 寝姿勢を保ちやすい
  • 寝心地の調整ができる
  • 通気性に優れている

それぞれの内容についての詳細は以下の通りです。

寝姿勢を保ちやすい

ウッドスプリングベッドの床板は一枚板ではなく、ブナ材の積層材を湾曲させています。

それによりスラットの一枚一枚に、スプリング効果が生まれます。

各板が体の凹凸に合わせてしなる構造なので、ベッドフレームの上に載せて使うマットレスと合わせてダブルクッションの効果が得られます。

体の曲線に合わせて板が変形するため、就寝中の体圧をバランス良く分散させることが可能です。

体圧分散性に優れており、体の一部に負荷が集中するのを防げることから、理想的な寝姿勢も保ちやすくなっています。

なお、理想的な寝姿勢は仰向け寝・横向き寝に応じて異なります。

  • 仰向け寝=背骨が緩やかなS字カーブを描く状態
  • 横向き寝=頭から背中の骨が真っすぐになる状態

ウッドスプリングベッドは、使う方の体重や体格に沿ってしなるため、理想的な寝姿勢が保ちやすくなると期待できます。

寝心地の調整ができる

ウッドスプリングベッドのなかには、板バネの硬さを調整するためのスライダー(調整機能)が付いているものがあります。

床板に付いている器具を動かせば、自分の体重に応じた硬さに調整したり、寝心地良いと感じる硬さに調節したりすることが可能です。

ただし、すべてのウッドスプリングベッドに調整器具が付いているわけではないため、板バネの硬さを都度変えたいと思っている方は、購入前に調整器具の有無を確認しましょう。

なお、体圧がかかりやすい腰や肩あたりに調整器具が付いているタイプであれば、寝心地を調整しやすくなるため、ウッドスプリングベッドを選ぶ際の目安の一つになるでしょう。

通気性に優れている

ウッドスプリングベッドは、床板がすのこベッドのように等間隔に並んでいる構造なので、板と板の間に空間が生まれて通気性が高くなっています。

更に言えばすのこではなくスラットなので、隙間が更に広くなっているでしょう。

日本は高温多湿の夏が巡るため、湿気対策には最も必要なシステムです。

また人は、一晩にコップ約1杯分の寝汗をかくといわれ、湿気を逃すためには通気性の高さは重要なポイントです。

ウッドスプリングは、湿気が溜まりにくい構造なので、カビやダニの繁殖も防ぎやすく、衛生的なに使うことができます。

ただし、通気性が高いからといって、お手入れが全く必要ないわけではありません。

ウッドスプリングベッドのデメリット

ウッドスプリングベッドもメリットがあれば一方デメリットも存在します。
ウッドスプリングベッドを使うデメリットとして考えられるのは以下のとおりです。

  • 耐久性が低い傾向にある
  • マットレスとの相性に良し悪しがある

耐久性が低い傾向にある

ウッドスプリングのスラットは、すのこのように桟が入っていないので、若干耐久性が低い傾向にあります。

一か所に荷重をかけすぎると、破損する可能性があるため、飛び降りたりなど、一か所に衝撃荷重をかけることには注意が必要です。

また、スプリング構造のウッドスプリングは、堅牢性に優れているブナ材の積層材で作られていることが一般的です。

なので基本的に、すのこと比べて、製造工程が複雑であることから、その分値段も高くなる傾向にあります。

マットレスとの相性に良し悪しがある

これは全てのベッド共通することですが、上に載せて使うマットレスによって、ウッドスプリングベッドとの相性が良い場合とあまり良くない場合があります。

マットレスの種類は、コイルが内蔵されたタイプやウレタン系、ラテックス系など、素材によってさまざまです。

種類によってマットレスの厚さや硬さ、触り心地、そして寝心地が異なります。

ウッドスプリングベッドの購入を検討する際には、上に載せて使うマットレスの厚さにも注目しましょう。

厚さは特に最も寝心地に影響します。薄すぎるマットレスは底着き感が大きいです。

ウッドスプリングを選ぶ際には、十分な厚みがあるものを選ぶことをおすすめします。
コイルマットレスに限らず、ウレタンやラテックスマットレスでも20cm以上あれば問題ないでしょう。

ウッドスプリングとすのこの床板はどちらが優れていますか?

ウッドスプリングとすのこの両方とも、マットレスをしっかりとサポートします。

ウッドスプリングはクッション性を高め、全体的な快適さとマットレスの耐久性を向上させます。

頑丈なすのこは、ベッドの感触が硬く感じ、マットレス全体の動きを穏やかにします。

寝心地については、マットレスは間違いなく最も重要なポイントの 1 つです。

しかし、マットレスを載せるのに適したベッドベースを選ぶことも同様に重要です。

優れたベッドの床板は、マットレスの性能を100%引きだし、体を正しくサポートするのに役立ちます。

また、マットレスの摩耗を減らし、全体的な快適さを向上させることにも寄与します。

すのこにするか、ウッドスプリングにするか、ベッドの床板の選択は、多くの場合、個人的な好みで選択することになります。

日本の場合、ほとんどのベッドフレームは、マットレスを使用する前提のすのこ仕様です。日本で流通しているコイルマットレスはユーザーの希望に十分にかなう性能を有しています。

すのこ

すのこベッド

すのこは、通常、板の間隔を空けて桟に直角に打ち付けた構造体です。

すのこ自体はたわむことがなく、がっしりとして、マットレスをしっかり受け止め、マットレスの機能を十分に発揮させます。

すのこの材質や仕様には幾分違いがあります。
素材は天然木が多く、合板もあります。天然木の場合、樹種によって特徴に違いがあります。

たとえば 、桐材はとても軽く、断熱効果や調湿効果某ちゅこい化が期待できます。

すのこ板の隙間については、広いほど通気性に優れますが、広すぎるとマットレスがたるんだり、強度面では少し劣ります。

この場合敷布団を使う方にはお勧めできません。布団は耐圧分散がないため、すのこの一か所に体圧が掛かり過ぎるとすのこ板が破損することがあるからです。

敷布団を使用する場合は、すのこ板の部材が厚く、隙間を狭く作られた頑丈なタイプが良いでしょう、頑丈さは静止耐荷重に反映しています。

ウッドスプリング

ウッドスプリングベッド

ウッドスプリングは、プラスチック製のスラット ホルダーでベッド フレームに取り付けられたブナの集成材の湾曲した板です。

それらは堅いすのこよりも柔軟性と反発力があり、わずかに優れたサポートと快適さを提供します。

また、寝る人の体重による負担を吸収することで、マットレスの摩耗や損傷を軽減するのにも役立ちます。

弾力性があるため、ウッドスプリングはマットレスの感触をわずかに和らげます。

一部のモデルには、ベッドの張り (硬さ) を変更するために、腰部に調整可能なスライダーが付属しています。

ウッドスプリングは、すのこよりも滑らかな傾向があるため、マットレスに掛かる圧力が和らぐため長持ちする可能性があります。

時折、スラットがプラスチック製のホルダーから外れて、マットレスがたるんでしまうことがあります。

これは、ベッドフレームが正しく組み立てられていないことを示しているので直ちに確認し、はめ直す必要があります。

普段から時々は、スラットが無傷で、位置がずれていないことを確認することをお勧めします。

2 人がベッドを共有する場合、頑丈なすのこよりもウッドスプリングベッドの方が、互いの動きをわずかに感じることがあります。

ただし、これは主に使用するマットレスの種類によっても異なります。

例えば、ポケットコイルスプリングやフォームタイプのマットレスは、マットレス全体の動きを効果的に減らします。

ボンネルマットレスはその点、振動を伝えるマイナスの要素があります。

なんちゃってウッドスプリング

なんちゃってウッドスプリング

無印のウッドスプリング・セミダブルサイズ・真ん中がフレームで固定されているためバネ効果がない

無印のウッドスプリングに多い仕様です。
セミダブルやダブルにこのような仕様はどうなんでしょうか?
二人で使うクイーンサイズなら理にかなった構造ですが…一人使いの場合、ウッドスプリング効果が殆ど得られないのです。

もっとも体重がかかるであろう中央がウッドスプリングではなくフレームで固定されているため、ウッドスプリングの性能をまったく活かせていません。

これは二人で寝るには問題ありませんが、一人で寝るとなると大問題です。
これでは、通常の固定スラットベッドと同等の寝心地にしかなりません。というより端に寝ればバネが効くので、とても変な寝心地になってしまいます。

わたし的にはセミダブルやダブルは一人使いと思うので、絶対に避けた方が賢明なウッドスプリングです。

このような見せかけのウッドスプリングは、板バネの硬さを調整するためのスライダー(調整機能)などは付いているはずもなく、価格的には安いですが、まさに、なんちゃってウッドスプリングと云って良いでしょう。

まとめ

ウッドスプリングとすのこの床板は両方とも、マットレスをしっかりとサポートします。
その点では大きな違いはなく、どちらを選ぶかは好みによるところでしょう。

しかしどちらも、それぞれの床板仕様に最も適したマットレスを選択することが重要です。

ヨーロッパでは80%以上の使用率を誇るウッドスプリングですが、ラッテクスマットレスとペアで使用されることが多いです。

が、どちらも日本ではほとんど使用されていません。なので販売量も少ないです。

その理由は日本人は布団の寝心地に慣れていて、それほどのクッション性を求めない為であるとか、ヨーロッパで組み合わせるラッテクスマットレスが、日本の気候風土に合っていない為とも言われています。

その結果、日本には本格的なウッドスプリングを製造するメーカーが少なく、輸入品に頼っているのが現状です。

ネットショップで販売されているのもは、いわゆる無印で、それらは本格的なドルサル社やセンベル社製とは明らかに違いがあります。

そして日本の主流がすのこ仕様である理由に、日本は非常に優れたコイルマットレスが流通しているという事情があり、ウッドスプリングのように一々調節しなくてもそれに負けない寝心地が得られ、しかも破損の心配が少なく一切の面倒がない、という点が評価されているからでしょう。

 

-neruco-

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