ベッドの掛け布団について考える。羽毛布団のクリーニング実践記

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新しいベッドを購入すると、やはりお布団だって新しいものが欲しくなります。

通常、ベッドは敷き布団の代わりにベッドパッドを使用しますから、布団と云えば掛け布団という事になります。

さて新しい布団を選ぶとき、一体どのようなお布団をら選んだらよいのでしょうか?

ここではお布団について少し考えてみます。

結論的に言えば、掛け布団は出来るだけ軽い方が楽です。

重い布団では疲れます。ですからできるだけ軽い方がいいです。

また和室で使っていた布団をベッドで使うとやや重さが変わります。

というのは、ベッドではやや両端が垂れるからです。

垂れた分だけ引っ張られていますからその分重く感じてしまいます。

ベッド用掛け布団の選び方

掛け布団は商品によって素材・サイズ・機能性がさまざまです。

布団の保温は33℃が快適とされているので、お値段や機能性だけでなく保温性も重視して選ぶと、快適な良い睡眠がとれます。

夏場は薄物で、どんな布団のタイプでもほとんど問題はありませんが、寒さの厳しい冬という事になると、布団選びは重要になってきます。

寒いからと言って何枚もの重ね掛けでは、重量が重くなって寝苦しくなってしまいます。

充填する中綿素材によっても、保温性や重量などかなり使用感が違ってきます。

掛け布団は、羽毛布団をはじめさまざまな種類・品質の商品があり、良い製品を探すのがとても困難です。

しかも一般的に、良い商品は高いです。

商品というものはなんでもそうですが、品質はかなり価格が反映されていますから、お値段なりということは出来ます。

しかしそうは言っても、似たような価格帯でも選ぶ要素は沢山あります。

お布団を選ぶ基準は、次項目を加味し総合的に判断します。

  • 暖かさ
  • 品質
  • 機能性
  • 重さ
  • コストパフォーマンス

単純な温かさだけでなく、保温力があるか、お手入れがしやすいか、重量感はほどよいか、品質は高いか、抗菌・防ダニ性に優れるか、臭いがしないか、そしてもちろんお手頃な価格で購入できるかなど様々な視点から検証します。

以下では中綿の素材別に検証してみます。

掛け布団の中綿素材の種類

木綿

木綿は昔から使われている伝統的な素材です。

吸湿性と保温性に優れている素材で、ふんわりとした厚みと重みがあります。

環境にやさしい長く使える商品で、肌触りの良い商品をお探しの方にはおすすめです。

打ち直しも可能な長期的に使える素材ですが、湿気に弱く、埃も出やすいので、お手入れが大変というデメリットもあります。

羽毛

軽量で圧迫感のない商品をお探しの方は、羽毛を使用した商品がおすすめです。

保温性が高く、身体をふわっと包み込んでくれるので、快適に睡眠することができます。

羽毛布団は羽毛の量に応じてダウンパワーが定められています。

基本的にダウンを50%以上使ったものはダウンパワーが高く高品質とされていますが、その分価格も高くなります。

羽毛にはダッグ・グース・マザーグースの3種類が使われており、それぞれの羽毛を足して再利用も可能です。

羊毛

羊毛は保湿性・吸湿性・放射性に優れた便利な素材です。

価格が安いので、コストパフォーマンスが高く、費用を抑えつつ高品質な商品が欲しい方は重宝します。

虫に食われやすいというデメリットがあるため、定期的にお手入れしなくてはいけません。

商品の中には、ポリエステルと合わせたものもあります。

質にこだわるのであれば、ポリエステルでない羊毛100%のものや、羊毛の比率が大きい混合のものがおすすめです。

ポリエステル

家で洗濯できるお手入れ簡単な掛け布団をお探しなら、ポリエステル素材がおすすめです。

小さなお子様がいるご家庭では、布団も汚れやすいので特に重宝します。

ほかの素材よりも吸水性が劣りますが、水分がない分ダニを抑えられるメリットもあります。

またポリエステルは埃が発生しないので、ハウスダストアレルギーの方にも最適です。

アレルギー発症の予防にもなるので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

中には羽毛を超えた、などと謳っている商品も数多く見られますが、果たしてどうなんでしょうか?

羽毛を超えた部分もある、というところが正解ではないでしょうか。

シルク

シルクは高級素材としても有名で、真綿布団とも呼ばれています。

肌触りが良く、綿埃も出にくいので材質にこだわりたい方におすすめです。

高級感溢れる人気素材の一つですが、摩擦や紫外線に弱く保管やお手入れに手間がかかるのが難点です。

以上一通り中綿の種類と特徴を簡単に説明しました。

暖かさ、品質、機能性(重さ)コストパフォーマンスで比べるとすべてに於いて勝る商品はないです。

羽毛布団は、暖かさや、軽さ、で優位に立ちコスパで後れを取ります。

ここには比較項目がありませんが匂いも若干します。

羊毛も時期によって匂いがします。羽毛も羊毛も湿気を含むと匂うようです。

ポリエルテルは、温かさやコスパに優れますが羽毛と比べたら身体への包み感に乏しいです。

わたしもいろいろの商品を使ってきましたが、やはり羽毛布団が一番優れるかな?とは思います。

たしかに羽毛は独特の鳥の匂いがします。においに敏感な方やアレルギーをお持ちの方には向いていないです。

お値段も高品質で良いものは相当高いです。

羽毛を超えた、軽さと暖かさという化繊布団も使ったことがありますが、布団をかけたときの身体の包み込み感など、やはり羽毛の方が上位であることは歴然です。

ですから、化繊と羽毛布団の同等のお値段の商品で比べても何の意味もないことです。

と、言う事で、以下ではやはり掛け布団のトップ商品として羽毛布団を検証してみましょう。

良い羽毛布団とは?

羽毛布団

掛けr布団として最適な羽毛布団

羽毛布団は大きく分けて「ダウン(羽毛)」、「キルト(縫製)」、「側生地」の3つの要素からできています。

羽毛布団はこの3つの要素のバランスが高水準でまとまっているものほど、良い羽毛布団であると言えます。

ダウン、キルト、側生地のバランスこそが羽毛布団の品質要素となります。

例えばプレミアムランクの羽毛93%、1.2kgを使った羽毛布団でも、側生地が合繊を使っているもの、キルトが4×5マスの立体キルトであれば、体にフィットしにくかったり、暖かい空気が十分に含めないなどの理由から、本来の羽毛の持つ力を100%引き出せないということが起こってしまいます。

つまり、よい羽毛にこそ、よい側生地、よいキルトを使うことが必要不可欠であると言えます。

羽毛(ダウン)

ダウンの分類

ダウンの分類

羽毛の産地

品質の良い羽毛の産地として最近注目を集めているのが、ウクライナ、ロシア、フランスです。

これらの国々は良質な羽毛を育てるのに適した環境があり、機能面もポーランド産やハンガリー産に引けをとりません。

他にもドイツ、チェコ、カナダもポーランドやハンガリーに負けないほどの保温性、かさ高性があるといわれています。

しかし羽毛の産地は大切ですが、品質に大きく関わるのは育て方にもよるのです。

実は市中で使われている羽毛は、本来食肉用に育成した水鳥たちを、食肉として加工するときに出来る副産物です。

副産物だからと、雑な扱いをされたり、選別も適当にされた原毛は固い羽根や、糞、ゴミなどの不純物が混ざるので、決して良い状態とは言えません。

つまり、産地よりも羽毛布団に使うことを前提に管理して飼育された羽毛から選別された羽毛こそが、高品位であると言えるのです。

グースが優れている、といわれるホントの理由

グースはダックよりも羽毛が大きいからグースダウンの方が暖かいと言われます。

ところが、最も高級であるアイダーと呼ばれる羽毛は、なんとアヒル、つまりダックの羽毛なのです。

それは何故でしょうか?

グースが優れている、といわれるホントの理由は、暖かさ以外の2つの理由が存在します。

まず一つ目はニオイです。ダックは雑食性で、何でも食べるのに対し、グースは草食性の傾向が強い水鳥です。

植物類を主とした食料で育ったグースは、ダックに比べて羽毛特有の獣毛臭が薄くなります。

もちろん完全になくなるわけではないのですが、あの独特のニオイが苦手と言う方には是非お試しいただきたいぐらいの差があるのです。

二つ目の理由として、良い状態が長続きしやすいという点です。

羽毛を拡大していくと小羽枝と呼ばれるフシがあります。

グースはこの小羽枝が細く密生していて均等に配置されているのに対し、ダックは繊維が太く、先端に偏っています。

そのため、子羽枝の自重でどんどん丸まってしまい、玉ダウン(劣化した羽毛)になりやすい構造です。

玉ダウンになってしまうと、クリーニングなどをしても元のふっくらとした状態には戻りにくくなってしまい、良い状態とは言えなくなります。

上記理由によりグースのほうが…という事になります。

ダウンパワーとは?

ダウンボール

ダックとグースのダウンボールの違い

ダウンパワーとは羽毛1gあたりの体積のことで、ダウンにどれだけ膨らむ力があるかを示す数値です。

膨らむ力が強ければ、羽毛の間に空気を多く取り込めます。

羽毛一つひとつの計測は困難ですが、同じ重さの羽毛と比較すると、ダウンパワーの数値が大きい方がより体積が大きく高品質の羽毛になります。

通常、消費者は羽毛布団を見ただけでは品質を判断できません。

しかし、ダウンパワーの表示があれば、専門家ではなくても羽毛の品質をある程度判別できます。

ダウンパワーの算出方法

ダウンパワーの算出方法は、JIS(日本工業規格)により定められたものです。

最初に、スチーム法という前処理で羽毛の条件を同一にし、内径29cmの円筒に30gの羽毛を自然落下させ、94.3gの円盤を上から乗せます。

2分間経過したら、円筒の底から円盤までの高さを計測して体積を算出します。これを1gあたりの体積に割り出した数値が、ダウンパワーです。

ゴールドラベルについて

ダウンの品質を表すゴールドラベル

ダウンの品質を表すゴールドラベル

ゴールドラベルは日本羽毛製品協同組合(以下、日羽協)が発行するもので、組成混合率(ダウン・フェザー)、かさ高、羽毛の洗浄度合いなど日羽協が定める品質基準を満たした羽毛原料と優良な側生地が使われ、適正な縫製が行われている羽毛布団にのみ付けられます。

お客様に直接お見せすることができないからこそ、第三者の厳正な審査によって安心で、安全な証であるゴールドラベルをつけるようになったのです。

※西川産業やロマンス小杉といった、大手寝具メーカーは独自の日羽協より更に厳しい基準で品質を管理しています。

西川産業やロマンス小杉の羽毛布団にゴールラベルがついていなくとも、更に高水準の品質で保たれておりますので、安心して使える商品です。

ゴールドラベルはその羽毛の持つダウンパワーに応じてランクが決まり、ニューゴールドラベル、エクセルゴールドラベル、ロイヤルゴールドラベル、プレミアムゴールドラベルの順に品質が高くなります。

1.ニューゴールドラベル

ニューゴールドラベルは、ゴールドラベルの中でも一番下のランクです。

品質としては高いというより、お手頃でお求めやすい商品が多く見られます。ダウンパワーは300cm3/gとなり、必要最低限といった感じです。

長く使う予定がないのなら、この品質でも十分な羽毛と言えます。

2.エクセルゴールドラベル

上から見て、3番目のランクのエクセルゴールドラベル。

品質も値段もそれなり。ダウンパワーは350cm3/gで、まあまあなボリューム。

普段使いには差し支えなく、使う地域によっては良好なレベルと言えます。

3.ロイヤルゴールドラベル

上から数えて2番目のロイヤルゴールドラベル。

品質も申し分ないものが多く、誰に出しても恥ずかしくないといったレベルの羽毛です。

ダウンパワーは400cm3/gを記録し、ボリューム感も抜群。

これなら寒い地域でもその実力を十分に発揮してくれるといえます。

4.プレミアムゴールドラベル

ゴールドラベルの中で、堂々の最高ランク。

プレミアムゴールドラベルは440cm3/g以上のダウンパワーを誇り、圧倒的な暖かさがあります。

商品も最高品質クラスのものが多く、これ以上の羽毛は中々見つからないほど。

お値段以上の商品であることはほぼ間違いありませんが、価格が高めの商品が多くなってしまうのが玉にキズといったところでしょうか。

キルト(縫製)レベルについて

キルトの役割とは

羽毛ふとんのキルトには、様々な役割があります。

まず、ふとんの中の羽毛が1ヶ所に偏らないように調整する役割があります。

それから、ふとんの中に空気の層を作り、ふくらみ具合を維持するためにも非常に重要です。

さらに、キルトには、体と羽毛ふとんのフィット感を実現する役割もあります。

こうした役割を持つキルトですが、その種類によって、保温性やフィット感が変わってきます。

キルトは寝た時にどの程度フィットするか、また暖かい空気をどれ位含むことが出来るかに繋がる要素です。

羽毛のよさを生かすのも殺すのも、キルトがなければ成り立ちません。

特にキルトによる暖かさは目に見張るほどの違いがあるといえます。

1.平キルト(/叩きキルト)

平キルトとは、羽毛ふとんの表生地と裏生地を直接縫いつけたものです。

肌掛け布団などの夏物によく見られるキルティングです。

低コストで縫製できるため、比較的安価な値段で購入できます。

しかし、縫い目の部分が薄くなり、羽毛充填量も少ないので、熱が逃げやすく保温性はあまり期待できません。

冬物に使われている場合は、暖かい空気がどんどん逃げていくので、とても暖かいとは言いがたいものになってしまいます。

2.立体キルト

立体キルトは、最もポピュラーな縫製技術です。

縫い合わせた箇所から熱が逃げてしまうということが少ないので、冬用の羽毛布団に使われています。

立体キルトは、ふとんの表生地と裏生地の間に、マチと呼ばれる縦方向の仕切りを入れる構造になっています。

マチが入る分、高さが出るため空気の層ができ、ふとんのふくらみが増します。

また、マチができたことで、タタキキルトよりも熱が逃げにくくなり、保温性の面でも優れています。

一方で、羽毛を充填する際にマチ部分に穴を空けるので羽毛が移動しやすいため、長年ご使用いただくと羽毛が偏ってしまう欠点も…

あまりマチを高くすることはできない構造になっているので、寒い地方でのご使用はちょっと不安があります。

ツインキルトや完全立体キルトなどに比べると安価であることが多いキルトで、暖かい地方でのご使用ならこちらでも十分と言えます。

3.ツインキルト(二重キルト)

ツインキルトとは、立体キルトの問題点を改善するべく作られたキルティングです。

羽毛ふとんの表生地と裏生地で異なるキルトを施す方法です。

2層キルトでは、ふとんの表生地と裏生地の間に横方向の仕切りを入れて、上下で別々に縫っていきます。

このように表生地の縫い目と裏生地の縫い目を互い違いにすることで、縫い目の部分を互いにカバーする形になり、熱が逃げるのを防ぐことができるのです。

そのため2層キルトは、立体キルトよりもさらに保温性の高いキルトと言えます。

加えて、体にフィットしやすいというメリットもあります。

しかし、表生地と裏生地を分ける布がプラスされるため、通常よりも重くなる点はデメリットかもしれません。

東北や、北海道など、寒い地方にお住まいの方や、寒がりの方はこちらをお使いいただくことをおすすめします。

4.デュエット(二枚合せ)

羽毛布団を夏用と春・秋用に分割し、冬には両方を合わせて使うことで暖かさを維持できるアイデアが産んだキルトタイプ。

オールシーズン使えてとっても便利ではあるが、単純に生地を二倍使うため、コストが高くなりやすいのが欠点。

また、重量もそれなりになってしまうので、かさが低くなってしまうデメリットもあります。

二枚同時に使う場合は布団同士の間に暖かい空気を含むので、十分に暖かいという意見もあるようです。

春も夏も秋も冬も、1年中羽毛布団を使いたい方にはおすすめです。

5.完全立体キルト

キルトのマスを完全に独立させることで、羽毛の偏りを完全に防ぐことが可能なキルト。

立体キルトに比べて、マチを高くとることができ、保温性が高くなっている特長があります。

また、羽毛の偏りも防止しているので、長期間のご使用が安定しやすいと言えます。

メーカーにより構造が異なるので、様々なタイプがありますが、一般的に縫製には手間と時間が掛かり、必然的にコストは高くなります。

ただ、コスト以上の品質であるのは間違いありませんので、長年のご使用をお考えの方にはおすすめです。

羽毛布団使われる生地について

ベッドをお使いの方も当然お布団は使います。

そしてこの頃は、羽毛布団をお使いの方も多かろうと思います。

またこれから新規に羽毛布団をお求めになられる方もいらっしゃるでしょう。

羽毛布団は、充填しているダウンのカサや種類によって特長があります。

お値段だって相当違います。

それと忘れてはならないのが使われている側生地です。

生地によっては「がさがさ」音がしたり、肌触りが良くなかったりします。

ですから羽毛布団選びは、羽毛とともに生地にも注目しなくてななりません。

生地の概要を、簡単に下記に記しますのでどうぞ参考にしてくださいませ。

羽毛布団に使われる側生地の種類

羽毛布団に使われる生地は色々ありますが、共通しているのはどれも高密度であることです。

お布団に充填されているダウンの他に、入っているフェザーの先が飛び出すのを防がなくてはならないからです。

素材・綿と超長綿

現在、流通している羽毛布団の側生地の素材の多くが綿もしくは、超長綿です。

綿は綿花から採取された天然素材ですが、呼吸をしているため湿気や温度を調整します。

また肌触りがよく、熱に強いのも特徴です。

耐久性もあり、アレルゲンの元もないので、赤ちゃんやアレルギーの方にも安心して使える繊維です。

超長綿は綿の中でも特に高級素材です。

超長綿は、繊維の長さが平均35mm以上の綿のことをいい、特徴としては下記のことが挙げられます。

  • やわらかなドレープ性
  • ソフトでしなやかな感触
  • 通常の綿よりも吸湿性・通気性に優れる
  • 輝くような光沢で艶やか

高級超長綿として有名な超長綿は 英国皇室御用達として知られる海島綿、エジプト綿のギザ45、ペルーのピマ・コットン(最長の原綿繊維は約60mmもある)ながもあります。

上質の超長綿は、柔らかく体にフィットして、保温性にも優れ素晴らしい寝心地です。

次に、側生地にした際に、風合いや肌触りを大きく左右する織り方と糸の太さ(番手)打ち込み本数は生地のランクによっていろいろ変えられています。

生地の種類は、朱子織(サテン)、平織(ブロ-ド)、綾織(ツイル)の3種類があります。

珍しい織り方としては、ジャガード織というものがありますが羽毛布団にはほとんど用いられません。

ですから羽毛布団の側生地としては、ほぼ朱子織・サテンが主な生地となります。

糸の番手

糸の太さは20番手、30番手、60番手、80番手というように、数字で表します。

数字が大きくなるにつれて細い糸となっていき、細い糸ほどしなやかな生地となります。

羽毛布団の側生地の場合、超長綿にさらに高級感を出すために、60番手超長綿、80番手超長綿などといったものが多く使われます。

高級羽毛布団のになると、さらにその上をいく100番手超長綿や350番手双糸なんていうものもありますが、このようなものはセレブ御用達となります。

打ち込み本数

打ち込み本数は、生地1インチ(約2.5cm)四方の中に織り込まれているタテ糸とヨコ糸の合計本数のことです。

打ち込み本数が多いということは、それだけ細い糸を使用しているということで、生地の密度が高くなり、柔らかく、肌触りのよい、しなやかさを生み出します。

その上、軽くて非常に耐久性に富んでいます。

もちろん高い技術を要することで、価格もそれなりに高価です。

例えば、「230本平織り綿」というのは打ち込み数230本ということで、羽毛布団としては必要最低限の打ち込み本数です。

打ち込み本数363本の「60サテン超長綿」ともなると、触り心地は非常に良く、滑らかに肌にもフィットします。

この辺りから、高品質として扱われるようなっています。

以上が羽毛布団の側生地の仕様です。

高級布団には表記してありますので、ダウンの種類や、カサなどとともに参考にして下さいね。

羽毛布団のクリーニング

本当は、羽毛布団は、陰干し程度で、クリーニングはしないほうが良いという布団屋さんもいるほどです。

が、ペットのおしっこなどで汚された場合や、長年の使用で異臭がするような場合は、とてもそんなお布団で寝れるわけもなし、さりとて買い替えるにはお金がかかる…

こんな時はクリーニングに挑戦してみましょう。

羽毛布団を洗濯機で洗う(私の実験)

羽毛布団のクリーニング

羽毛布団のクリーニング

夏場保管しておいた羽毛布団を使う段になって、あれ?臭い!と思った方はいないでしょうか?

えぇ、私がそうです。なんか押し入れに羊毛敷き布団っと一緒に仕舞っておいたんですが、出してみたら、異様に動物臭いんです!羊毛のが移った?

で、こりゃ廃棄かと思ったんですが、ダメもとで洗ちゃえとなったわけ。サイズはダブルです。大きいです。

といってもこれ一人用です。わたしセミダブルベッドを使っているため、かけ布団は一回り大きいダブルですよ。

自宅に大型の洗濯機がないため、早速、近所のコインランドリーへ。

しかし生憎全ての洗濯機が使用中!

しかし誰もいないんですね。帰って女房殿に聞いたら、みんなクリーニングセットして家に帰っているんだとか!?

料金だって3000円もかかります!廃棄しようとしてた布団です。実に勿体ない…

そしたら、我が女房殿立派ですなぁ。

「あとで天気見て洗っといてあげる…」

その年の8月は実に悪天候で、毎日雨降りか曇天。コインランドリーが盛況なのもうなづけます。

9月に入って晴天が続きそうな頃合い、女房殿ネットに詰め込んで7キロの洗濯機へ放り込む。

何か洗濯機が一杯いっぱいですなぁ。洗濯機がかわいそう…

それが、何とか無事に洗い終わって、早速物干しへ。

みたら、あのふかふか羽毛布団が実に嘆かわしい、うすっぺらなするめのようになって、キルティングの一つ一つにテニスボール大の羽毛の塊が…

それを見てワタシ「ゲッ!これってオシャカじゃね!」覚悟しましたのさ、買い替え料5万円が横切る。

それが…

三日ほど干すと、だんだん膨らんで来て、五日目にはふかふかな元通りの羽毛毛布団に生まれ変わって、嫌なにおいもすっかりなくなって、えぇ、無駄な出費がなくなりました!

ということで、キルティングの羽毛布団は、ご自宅で洗えるっていうことが実証されました!

そこで今日は、羽毛布団のクリーニングについて少し詳しくお伝えしたく思います。

洗うと、ダメージを受けるなんて書き物もありますが、うちのはそんな感じ一切なしです。ダウンの状態はどうなっているかわかりませんが。

洗える羽毛布団は?

キルティングの羽毛布団は洗える。

わたしは羽毛布団についてさほど詳しくは知らないんですが、キルティングがしてない羽毛布団はだめらしいです。

あるんですか?そんなの?

キルティング加工がされていないと、中の羽毛が偏ってしまい、上手く洗濯ができませんとも聞きますが、ネットに入れて洗えば平気じゃん?こんな考え方変ですかね?

それに羽毛布団って羽が飛び出さないように生地に樹脂加工してあるらしいんですが、モノの本には洗うとそれが取れて羽が飛び出すっていうのがありましたが、わたしの羽毛布団はそんなことないです。全然大丈夫ですよ。

洗濯機は7キロ以上の大型が良い(必ずネットに入れる)

羽毛布団ってかなり嵩張ります。

ネットに入れて洗うのは必須ですが、それでも7キロ以下ではどうでしょうか?

ウチにはその大きさの洗濯機はないので、なさる場合はあくまでも自己責任ということで。

でもネットに入れて洗えば可能かもね。

脱水する

脱水後は、布団の四隅を持って上下に軽く振り、羽毛が偏らないように整えてください。

しっかり乾燥させる

脱水が終わったら、あとはしっかりと乾燥させましょう。

乾燥機があればよいですが自然乾燥の場合は、風通しのよい日陰で吊り干しし、乾燥してきたら裏返すことも必要です。

うちは曇り日にあたってました!けど、古い布団なので私的にはOK!

厚手の羽毛布団は、乾くのに時間がかかる場合があるので、よく晴れた風通しのよい日が続くような日に洗濯するといいですよ。

素早く中までしっかりと乾燥させることが大切です。

生渇きだとカビが生えてしまったり、羽根の軸部分に水分が残り、腐って臭いが出てしまったりすることもあります。

そういえば昔、鶏を放し飼いで飼っていましたが、雨でぬれると変なにおいがしました!多分それと同じですね。

羽根は濡れると臭いんです多分…

もう乾燥できたかな、と思ってから更に乾燥させるくらいがちょうどいいですよ。

仕上げ

乾燥後も布団の中で、羽毛が偏ったり固まったりしていることがあります。

全体を手で軽くほぐしましょう。

ウチは5日間も干したので取り入れたり干したりでもんだような効果があったのでしょうか?

買った時のようにふっくらです!

洗剤は通常の衣類と同じでよい(中性洗剤)

羽毛布団はできるだけ合成洗剤で洗うのは避け方はいいらしいです。

合成洗剤は羽毛を覆っている油分を落としてしまうため、羽毛の保温効果を薄めてしまう可能性があるようです。

中性洗剤なら何でも良いでしょう。

風呂場で洗う場合

羽毛布団のクリーニング

羽毛布団のクリーニング・風呂の浴槽で洗う

別の羽毛布団ですが、これも以前やったことがあります。

猫にションされて…

でもエラかったなぁ。実に空気との戦いでした。でそんなことがないように、手順を説明しましょうね。

1. 浴槽に洗剤液をつくる

浴槽に15~20cm程度の水をはり、洗剤液を入れます。

分量はキャップ一杯程度の液体洗剤で、よく混ぜて溶かしましょう。

2. 羽毛布団をつける

この時は一番気を使います!

羽毛布団を水につけるためには、中の空気を抜く必要があります。これって重要です!

羽毛を覆っている外側の生地は、中の羽毛が出ないようにとても目の細かい生地になっています。

そのため、一度に布団全体を水に濡らしてしまうと、中の空気の逃げ道がなくなってしまうのです。

こうなるとにっちもさっちもいきません!

空気を抜く方法

・布団を小さく折り畳む→くるくる丸めるて空気を抜く→水につける。

・布団の片端を浸ける→水に浸かった部分の布団を踏んで空気を抜く→繰り返しながら徐々に全体を濡らす。

必ずどちらかの方法で空気を抜いてから水に濡らしましょう。

3. 踏み洗い

足で踏んで洗得るのでかなり楽です!足もきれいになりそうです。

どんどん洗剤液が濁っていくのがわかると思います。

時折踏む面を変えたりしなから踏み続けます。

4. すすぎと脱水

汚れた水を捨て、水を新しく張り替えましょう。

洗ったときと同じように踏んで洗剤をすすぎ落としていきます。

泡や汚れはなくなるまで念入りに、足で踏んですすぎと脱水を繰り返します。…これはかなり面倒です!

5. 仕上げの脱水は洗濯機で

水を含んだお布団は、かなりの重量です!馬鹿にすると腰を痛いめます!

洗濯ネットに布団をいれ、洗濯機で脱水にかけます。

ここで疑問に思うんですが、洗濯機に入るんなら、最初からネットに入れて洗濯機洗いが正解かも!?ネットに入れ洗濯機に入る大きさならば何とかなるようです。

脱水時間は長いと羽毛が傷んでしまうため、5分~10分以内に設定しましょう。

乾燥は洗濯機の時と同じです。

乾燥機がある場合は、一緒にテニスボールを入れて乾燥させると羽毛がうまくほぐれてくれます。

コインランドリー

コインランドリーでの洗濯は、近くにコインランドリーがあれば便利ですが、結構お高いですね。

持ってゆく手間も時間もかかります。が、乾燥まで一括でできるので便利といえば便利です。

コインランドリーの良いところは、洗濯機が大きいのと乾燥ができる点ですよね。

また、1点だけではなく、3点ほど一緒に洗濯できるのでおすすめします。逆にそのようにしないと損です。

手順

1. 羽毛布団を小さく丸めてまとめる

縦方向に織り、くるくると巻いて紐で縛ってまとめます。

キルティング加工がしっかりされている場合には、紐で結ばなくても大丈夫です。

2. コインランドリーに入れます。結構入ります。

羽毛布団を洗う時には、3枚ほどまとめて洗うのがおすすめです。

詰める量の目安は、洗濯機容量の9割程度入れても大丈夫!

また、同時にカバーを洗濯したいときの注意点は、奥と手前に分けて、カバーと布団を入れるのがよいです。

上下に重ねると、回転した時に偏りができ、洗濯槽が止まってしまうことがままあります。

3. コインランドリーを回して、待つ

あとはコインランドリーを動かして、終わるのを待つだけです。

時間を換算して他の用事をしててもよいですね。

うちのほうでは終わるまで待ってるひとは少ないです。

ん?、いたづらされないかしら?そんな心配があると待ってることもありでしょうね。

4.乾燥

洗濯が終われば、次は乾燥です。

羽毛布団の乾燥には、時間がかかります。

乾燥もコインランドリーを使うのがおすすめです。

乾燥の方法

コインランドリーに詰める量の目安は3割程度にしましょう!

同時に3枚洗濯した場合、乾燥は1枚ずつが良いですね。

その時テニスボールを一緒に1個入れると、ふかふかに仕上がるそうです。

注意点

生乾きだけは絶対避ける。

その場合は家でもう一度竿にかけて干しましょう。

完全乾燥が必須です!

ただし、よく乾燥させようとして、コインランドリーの高温乾燥機で長時間乾燥させるのも危険です。

場合によっては発火する可能性もあるそうです。

テニスボールを入れて乾燥させると、「たたき」の効果により、布団がふわふわになります。

クリーニングは、ダニの死骸や糞も取り除くことができます。

クリーニングに出す

何より問題が少ないのが専門屋さんに任せること。クリーニング店に出しましょう。

洗濯を失敗する可能性がないので、高級な羽毛布団はそのほうが良いかもです。

また、業者さんにもよりますが、布団をクリーニングに出した際、一緒にカビ取りをしてくれたり、クリーニング中に代わりの布団を貸し出すサービスを設けている場合があります。

ただし毎年出すと、デリケートな羽毛はすぐに傷んでしまいます。

本当は、羽毛布団は陰干し程度で、クリーニングはしないほうが良いという布団屋さんもいるほどです。

洗えば洗った分だけ劣化はするそうです。

そのため、目安としては3年に1度クリーニングに出すようにしましょう。

普段からお手入れをしているのであれば、もう少し間隔をあけてもOKです。

近所のクリーニング屋さん、行きつけのクリーニング屋さんがあれば、布団のクリーニングができるかどうか確認してみましょう!

まとめ

昔は羽毛布団も相当高かったですね。一枚20万円くらいでしたか?今ではその頃の4分の1程度で買えます。

それを考えると、5年以上使ったら、買い替えてもいんじゃないかとこの頃思っちゃいます。

5万円で買えれば、ひと月800円ちょっとです。安いですよね布団って、考えてみると…

羽毛布団のクリーニングは確かにきれいになりますが、中のダウンが劣化するのは確かなようです。ですからなるべく洗わないで良い様に、綺麗に使いたいものですね。

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