体格と寝姿勢と寝相によるベッドの縦サイズと横サイズの適性

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ベッドの大きさと身体的要素の適性

ベッドの大きさと身体的要素の適性

身長180cmを超える方はロングサイズがお勧め

近年は日本人の体格も大分向上して、身長180cmを超える方も非常に多いですね。

近代のこの傾向は、明治以来の食生活やライフスタイルが欧米化したことが大きな要因かも知れません。

年代別平均身長の推移

日本人の年代別平均身長の推移

それはさておき、厚生労働省によると、2020年の日本人17歳男性の平均身長が約170.71cm、女性は約157.9cmとあり、1950年の平均がそれぞれ161cmと150cmなので、わずか60年で8~10cmも身長が伸びたという事です。

これは栄養状態や生活習慣の変化が大きな理由ですが、ところが時代をさかのぼる程に平均身長が低くなるの?…と言えば、答えはNOなんです。

縄文時代からの長い歴史において、日本人の平均身長が最も低いのが江戸時代と言われています。

縄文時代は男性158cm/女性149cm、その後の弥生から古墳時代になると男性163cm/女性152cmと伸びますが、その後は低下し江戸時代の男性155cm/女性143cmで底を打ちます。

これは動物性タンパクの少なさが原因とされていて、狩猟を主とした縄文時代の方がタンパク質量が多かったということらしいですが俄かには信じられませんね。

だって焼肉大好き人間はずいぶん前から大勢いらっしゃいますし、マクドナルドや牛丼屋さんだって繁昌しています。

もっとも動物性たんぱく質を摂ったからって、その人たちの子が大柄に生まれるなんて短絡的なことではなく、おそらくは500年とか1000年単位で緩やかに変化してゆくのもでしょう。

その証拠に、戦後急激に伸びてきた17歳の日本人の身長は、男女ともに1994年から2000年頃までがピークで、その後成長はやや止まっているようです。

これはもしかしたら、日本人の特有のDNAの作用なのかもしれません。

ともあれ今やスポーツ界を見渡すと、男女ともに180cmを優に超える方々が大勢いらっしゃいます。

そうなると昔風家屋の建具では、鴨居に頭をぶつけそうなんていう方も多いのではないでしょうか?

ゆえに近年の各住宅メーカーの天井はやや高くなり240cmが普通で、建具も天井までの高さを希望する方も多いそうです。

昔の建具の基準は高さ182cmですから、それでは背の高い人には窮屈でしょう。

当然ベッドや寝具もそれなりに大きくないと足が出てしまう、なんてことも大いにあります。

ロングタイプのベッドの需要も必然的に増える、ということに繋がります。

それではロングタイプのベッド(マットレス)はどれくらいの大きさでしょうか?

ロングサイズと通常サイズの比較

ロングサイズとは縦幅が長いマットレスを指します。

ロングサイズのマットレスは長さがおよそ205~215cmで、ロングベッドとは「ロングサイズのマットレスが置けるベッド」という事になります。

通常のマットレスの長さが195cmなので、ロングサイズは10~25cmほど長いサイズになります。

ロングベッドのメリット

身長180cm以上の方に最適です。

快適に眠れるマットレスのサイズは一般的に「身長×1.05+15cm」と言われています。

この数式に当てはめると男性の平均身長171cmであれば194.5ということになり、通常のマットレスの丈(195cm)で足りるということになります。

とはいえ、人は気を付けの姿勢でピンと伸びた状態で寝るわけではないので、ジッサイは180cm以下の身長であれば普通サイズで充分という気もします。

ちなみにシドニーオリンピック銀メダリストの篠原 信一氏は、「短期に沖縄に住まう」というあるテレビの番組でアパート探しをしたところ、あるアパートの備え付けのベッドが普通サイズだったので、ディレクターが「このベッドじゃ狭いでしょう?」と聞くと「大丈夫、大丈夫、俺、横向きで丸まって寝てるから」との事でした。

篠原氏の身長は何と190cmもあるんです!

このようにベッドの適性の長さは、身長は一定の基準にはなりますが決定的なものではなく、寝姿勢が大きく影響しているということになります。

普通サイズのベッドに寝て足が出てしまうようなことがなければ、たとえ180cm以上の身長であってもロングに変える必要はありません。

ですから一般的に身長180cm未満の人は通常サイズのマットレスで問題は少ないと考えます。

よって、あくまで目安ですが身長180cm以上の高身長の人は、ロングサイズのベッド&マットレスをご検討いただければと思います。

普通サイズ ロングサイズ
マットレスの長さ 195cm 205~215cm
推奨の身長 180cm未満 180cm以上

 

ベッドの横幅

むしろベッドサイズで効いてくるのは横幅です。

それはなぜかというと、人は縦方向に睡眠位置を変えるということは少ないからです。が、寝返りは横方向にスペースを使います。

寝相が悪いのにキチキチのベッドサイズだと、人は無意識に寝返り運動をセーブします。

身体の感覚で、これ以上動くと落ちる、と察知して動きを止めます。

ややもすると落下してしまう方も多くいらっしゃいますが…

これでは本当には休まりません。今日の疲れを癒し、明日への活力を生み出す目的のはずの睡眠が、寝疲れるということにも繋がります。

ですから自分の寝姿勢や寝返りの動きに、十分足りたベッドサイズが一番休めるということになります。

シングルベッドでは若干しっくりこないなどの感覚があるなら、一回り大きいセミダブルやダブルサイズにすると思いのほかしっくりくる場合が非常に多いです。

もし大ぶりなベッドが入らないということでしたら、床にすのこマットを敷いて布団で寝る方がより休まるかもしれません。

セミダブルベッドが極上

シングルベッドとセミダブルベッドのサイズ比較

シングルベッドとセミダブルベッドのサイズ比較

セミダブルベッドは、横幅が120cm縦幅が195cmサイズのベッド(マットレス)です。

脚付きマットレスベッドでない限りジッサイには、フレームにヘッドボード(棚付きを含む)がついているため縦方向には十数センチ長くなります。

横幅97cmのシングルサイズと比較すると大きく、ゆったり快適に眠りたい人におすすめです。

睡眠時には寝返りを打ちますが、肩幅の2倍のスペースが必要と言われています。

セミダブルベッドのサイズであれば肩幅が広い男性でも問題なく寝返りをうてるということになります。

基本的にセミダブルベッドは1人用のベッドサイズとなっています。

中にはお二人で寝てるという方もおられるようですが、どのような体格の方でもお二人では休まりません。

毎日セミダブルベッドで2人で寝ていると、うまく寝返りが打てず体に悪影響が出てしまう恐れが充分あるため、2人での利用は一時的にしておきましょう。

セミダブルベッドが欲しい

セミダブルベッドの選び方

セミダブルベッド選びもその他のベッド選びと同様です。自分に合ったマットレス選びが一番重要です。

硬めや柔らかめなどマットレスの硬さの好みは多分に、主観的なものですから実際に寝て見ることが一番いいです。

ショールームに出かけ、まず腰掛てみましょう。お尻への感覚で硬いか柔らかいか実感できます。

そして寝て見ます。次に寝返ってみましょう。こうすればおおよその感覚はつかめるでしょう。

また、出張や旅行で、ホテルのベッドのマットレスが良いと感じたら、シーツをめくってラベルをチェックしましょう。

ホテルは大体が硬めのマットレスが多いです。それは耐久性や不特定多数の体格の方が利用するからです。

一般的にホテルタイプとかホテル用と謳って販売しているマットレスは固めが多いです。

マットレスの役割

マットレスの役目は一晩に20回程度している、と言われる寝返りがスムースにできることです。

人は就寝中にいくども寝返りを繰り返しています。

この寝返りがスムースに行われないと良い睡眠とはいえません。

なんだか寝た気がしない、疲れが取れない、身体のふしぶしが痛いなどで、活力を生み出すための睡眠が満足に行えないのです。

それにはベッドのマットレスの機能が大きく関わります。

硬過ぎるマットレス、柔らか過ぎるマットレスは、寝返りをしすぎたり少なすぎたりとうまくありません。

自分の体質や体重、年齢などを考慮し、ご自分に合ったマットレスを使えばより良い睡眠が手に入ります。

耐圧分散

マットレスには体圧分散という役割があります。体圧分散とは、体にかかる圧力を全身に分散させることです。

人は、仰向けになると頭・背中・腰・足の4カ所に重力が集中します。

そのなかでも特に負担がかかるのが腰で、全体重の約44%もの重力が集中するといわれています。

快適に眠るためには、腰にかかる体圧を全身に分散させて腰への負担を軽減する必要があるのです。

硬さが合わないマットレスによる影響

硬さが合わないマットレスは寝心地が悪いだけでなく、使用を続けると体に悪影響を及ぼす可能性があるので注意しましょう。

硬すぎる場合

硬すぎるマットレス

硬すぎるマットレスの弊害

硬すぎるマットレスを使用していると、マットレスに触れている部分が体重で圧迫されるため血行不良になります。

血行を促進させるために寝返りが多くなり、朝起きたときの疲労感や不眠の原因になるのです。

また、マットレスが硬すぎると仰向けになったときに腰が浮いてしまい、肩と腰に大きな負担がかかります。

結果、腰痛や肩こりが起こりやすくなるので注意が必要です。

柔らかすぎる場合

柔らかすぎるマットレス

柔らかすぎるマットレスの弊害

マットレスが柔らかすぎると、スムーズに寝返りがうてません。

必要以上に体がマットレスに沈み込み、不自然な姿勢になってしまうのでかえって腰や背骨に負担がかかるのです。

さらに、柔らかすぎるマットレスは横たわったときに体が包み込まれるため風通しが悪くなります。

特に夏は蒸れてしまい、暑さで寝苦しく感じることもあるかもしれません。

それでは寝返りにはどんな意味があるのでしょうか?下記に記してみます。

なぜ寝返りするの?

  • 血流を促す
  • 温度調整
  • 睡眠のリズム

血流を促す

寝返りせずにずっと同じ姿勢でいると、マットレスと接触して圧力のかかっている部分の血液の循環が悪くなったり、重力のかかり方が一定であるため、身体の一定の部分に血液や体液が滞留しやすくなリます。

例えば寝たきりの方に寝だこが出来たり、もっと重症化するとその部分が壊死することもあります。

そのためには睡眠中に無意識に適正な寝返りを打つことが大切です。

血液は全身を循環して、酸素などの必要な栄養を全身に供給し、二酸化炭素などの不要物を集める重要な役割があります。

この血液循環が滞ると、肩こりや腰痛の原因となる事があります。

睡眠中の適正な寝返りは健康維持には最も大切なことです。ですからベッドのマットレス選びは慎重にしなければなりません。

硬すぎるマットレスは寝返り数が増えて熟睡出来ませんし、逆に柔らか過ぎるマットレスは身体が沈み込んで寝返りがスムースに出来ないのです。

※ムートンシーツを使うと、体圧が細やかに分散され寝だこには良いようです。

温度調整

寝返りにより寝具の中に対流を生じさせ、自然と寝具の中の温度や湿度を調節したりしています。

寝返りによって布団の中の空気が動くので温度の偏りを是正してくれるのです。

また、発汗には体温調節(気化熱により体温を下げる)という重要な機能がありますが、圧迫されている側の身体の発汗が抑制される“半側発汗”という性質があります。

このため、暑いときにマットレスと接触している部分は体温を下げることができないため、接触部分が蒸れ温度が上昇します。

熱帯夜には寝返りが多い、という経験は誰にもあると思いますが、これは身体が体温調節を行っている現われなのです。

湿気が多く蒸し暑い夏がある日本で使うには通気性の良いマットレスやすのこベッドがオススメです。

マットレスに関する記事はこちら

睡眠のリズム

睡眠のリズム

睡眠のリズム

睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠があり、さらにノンレム睡眠が段階1~4に分類される睡眠段階というものがあります。

それは一時間半ごとに繰り返されると云われています。

一晩の睡眠は、この睡眠段階を繰り返すことで構成されていて、質の高い眠りには、このサイクルが重要と考えられています。

例えば深い眠りとされるノンレム睡眠の段階3や4が異常に長く続くような睡眠では良い睡眠とは言えません。

そして寝返りは、睡眠段階3あるいは4の終了時、レム睡眠に移行するノンレム睡眠期、レム睡眠の終了時に発生することから、
睡眠段階を移行させるスイッチのような役割があると考えられています。

自分の体重に合った硬さを選ぶ

マットレスを体重に準じた「硬さ」に合わせる。

マットレスの硬さによって寝心地は大きく変わります。

マットレスを選ぶ際は、サイズや素材だけでなく、硬さにも注目してみましょう。

ただしこの硬さは万民に共通ではありません。

たとえば、極端なはなしですが、体重120kgを超す人と、体重50kgの人とではハードのマットレレスでも感じ方が極端に違います。

体重が重い方にはハードでも硬さが感じられず、体重が軽い人はとても硬く感じてしまうものです。

またマットレスの大きさも重要です。

身体が大きな人がシングルサイズで縮こまって寝ていては、寝返りもままならず疲れも取れません。

寝相が悪いかとも同じです。このような方はセミダブルサイズやダブルサイズがお勧めです。

適切な硬さのマットレスの見極め方法

寝姿勢を保てるか?

まずは、マットレスに仰向けになったときの寝姿勢を確認しましょう。

背骨のS字カーブが立っているときと同じ状態に保てる硬さが理想です。

腰が沈みすぎてS字カーブが崩れるマットレスは、柔らかすぎるので避けたほうがよいでしょう。

マットレスと腰の間のスキマ

適度な硬さのマットレスは体圧分散に優れているため、腰などに負担が集中せず、正しい寝姿勢を保てます。

実際に仰向けになったときに腰が浮かないかを確認してみましょう。

腰が浮く場合は、体圧分散性が悪く、硬すぎるといえます。

寝返りがうちやすいか

店頭でマットレスの硬さを確認するときは、横になるだけでなく、何回か寝返りもうってみましょう。

適度な力で寝返りがスムーズにうてれば、適度な硬さだといえます。

逆に、寝返りをうちにくいものは柔らかすぎます。

枕の高さも重要

枕の高さ

適正な高さの枕を選ぶ

寝心地を左右するものは布団やマットレスばかりではありません。枕も重要な要素です。

俗に枕の高さを、長生き三寸楽四寸などといいます。寝具屋さん用語らしいです。

健康的な睡眠生活をするためには三寸が良いという訳です。楽な方は四寸です。

三寸ということは約9~10cm、四寸となれば12~13cmです。

4寸はちょっと高くはないですか? と言っても、この言葉はどうやら江戸時代の話のようです。

昔の武家の枕は箱枕と言ってかなり高く、それはヘアスタイルを潰さない為の設計で、時代劇ドラマで見かけるたびに窮屈そうに感じてしまいます。

枕は就寝中の血流や呼吸に大きく影響します。

スムースに寝返りがうて、安眠、快眠に繋がる要素に枕が影響していることは確かです。もちろん高さと共に形状や大きさ硬さも考慮しなくてはなりません。

当ブログ参考記事:失敗しない枕の選び方

まとめ

マットレスの大きさは体格や寝相、そして寝がえりに支障のない大きさが重要です。動きが制約されるキチキチのシングルサイズより、セミダブルサイズやダブルサイズのほうがとっても楽に休まります。シングルで物足りない方は一度セミダブルやダブルを使ってみてくださいね。

-neruco-

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